「関係が悪化した夫婦」が今すべきアクション4つ まずは「2人は共同経営者」と考えて歩み寄る

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

最後のポイントは「PDCAを欠かさない」ことです。

「転職してみたら、思ったよりも残業が多かった」「育児の負担が予想よりも大きく、料理するのは難しいことがわかった」など、いったん決めた方針がしっくりこなかったり、うまくいかなかったりというケースもあるかもしれません。

仕事のプロジェクトでも、遅れている業務があれば追加で人や時間を投下したり、業務フローを変えたりと、改善が必要ですよね。ビジネスの基本であるPDCAが、家庭運営でも必要なのです。どちらか一方が「うまくいかないな……」とモヤモヤを感じたときには、すぐに現状を共有し、打ち手の再検討をしましょう。

また、お互いの状況や環境に起きた変化にも目を向け、共有しましょう。

たとえば、パートナーに「夕食の下ごしらえまでは済ませておいてほしい」とお願いしたのに、帰宅すると用意ができてなく、イライラしてしまった場合。でも実は、パートナーは体調が悪かったのかもしれません。相手の事情を知らないとイライラしてしまいますが、お互いの状況を理解できていれば、別の打ち手を提案できます。

計画は2人の手段であり目的ではない

計画は2人の理想を実現するための手段であって、目的ではありません。無理に遂行しようとして2人の仲が悪くなってしまっては、本末転倒です。対話によって計画を立てることは大事ですが、対話によって計画を変更することも同じくらい大事なのです。

『仕事も家庭もうまくいく! 共働きのすごい対話術』書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

2人が「共同経営者」になるための4つのポイントを紹介しました。

ビジョンと課題を共有して、実現を前提にして対話して優先順位を決め、必要な情報を共有して具体的なアクションを選び、PDCAで改善していく。フラットな関係でこれらのコミュニケーションができれば、2人で協力して家庭を運営していけるでしょう。

お互いを理解し合い、キャリアと家庭の理想を実現するには、日々の対話や情報共有、意見のすり合わせなど、地道な努力が欠かせません。簡単なことではないかもしれませんが、「パートナーは最強の味方」ということを忘れないでください。

1人で悩むよりも、2人で考えたほうが、きっと、理想の実現がぐっと近づくはずです。

あつた ゆか 起業家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あつた ゆか / Yuka Atsuta

株式会社すきだよ代表取締役。「誰もが大切な人とずっと幸せでいられる社会をつくる」をビジョンに、家族・パートナーシップに関する社会課題を解決し、ふたりらしい生き方を支援する。8万人以上の夫婦・カップルが利用する対話ツール「ふたり会議」の開発や、お互いを尊重しあうパートナーシップの築き方を学べるコミュニティ型スクール「ふたりの教室」を運営するなど、活動中。企業・自治体向けに、共働きでのキャリア形成・夫婦間のコミュニケーション講座・ライフプラン研修も提供している。TBS・フジテレビ・ABEMA・日経ウーマン・日経新聞など多数のメディアで紹介され注目されている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事