リノベで失敗する人と成功する人は何が違うか 間取りよりはるかに大切なのは「担当者選び」
大切なことは、何か起こった際に担当者がしっかりと対応してくれるかどうか。どんな間取りにするか、どんな設備や部材を使うか……といったことばかりに目が向きがちだが、リノベで重要なのは「会社選び」と「担当者選び」に尽きるといってもいい。
ドラマでは、夫の要望に乗り気でない妻のようすを小梅が見破り、その家が妻の実家であることを突き止める。そこで、古い床柱や鴨居を残した和洋折衷のプランを提案。大切な思い出を残しながら、夫も家事がしやすく、妻は週末に部下を呼べるような住まいに変わり、夫婦に〝リノベの魔法〟がかかる。
リアリティーのある〝お仕事ドラマ〟
私は今回、台本のリノベに関するセリフや内容の調整、ロケ現場での確認などを担当している。小梅たちが使用する間取り図や営業資料も作成している。最初は、特にロケでは素人考えで「手元の資料なんてカメラに映らないんじゃないか……」なんて思っていたが、実際は、一番下に重ねてある資料まできっちり作り込むのに驚いた。俳優が演技中にアドリブで資料を開いたりする可能性があるからだそうだ。
フィクションといっても細かいところまでできるだけ現実感を大切にしているので、リノベの経験者には共感してもらえるはずだし、リノベを検討している人にも非常に参考になると思う。
ドラマでは、小梅が「ライフオーガナイズ」「どうぞイメージなさってください、これからの生活を」という〝決めぜりふ〟を放つ。ライフオーガナイズとはリノベの本当の良さを言い得た言葉だと思う。傷んだり壊れたりしたマイナスをゼロに戻すリフォームではなく、リノベは、家と暮らしの問題点を改善し、新しい幸せの形を作るもの。まさに、施主の人生を再構築することにほかならない。
ただ、間取り図やプラン提案を見ただけでは、実物がないので「将来体験できる喜び」がわかりにくい。そこで、単に「明るく広いリビングに変える」というだけではなく、「明るく広くなることで、娘さんが友達を連れてくるようになりませんか? どうぞイメージしてください」と言われれば、施主もわくわくするし、幸せの形を想像しやすい。小梅の仕事のやりかたは、リフォーム会社の営業マンにも役立つはずだ。私はリフォーム会社の営業研修や業務サポートも行っているが、『魔法のリノベ』は営業マン必見だと思う(笑)。
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