リノベで失敗する人と成功する人は何が違うか 間取りよりはるかに大切なのは「担当者選び」
リノベは、プランを決めただけで、何か具体的なモノやサービスを手にしてもいない状態で契約書にサインしなくてはならない。建売住宅や分譲マンションを購入するよりもある意味、大変かもしれない。にもかかわらず、ユーザーの役に立つような情報が圧倒的に不足しているのが現状だ。
私の運営する「リフォームコンパス」は、リノベ専門にリフォーム会社を紹介している。しっかりとしたリノベの実績を持つ数少ない会社をあらかじめ厳選し、顧客の内容に合った特徴を持つ会社を紹介している。さらに、紹介する会社の中でも経験豊富な担当者を指名して紹介するしくみを構築している。
というのは、リノベの成否をわけるのは「人」によるからだ。
満足度は担当者しだい
『魔法のリノベ』第1話は中山美穂さんと寺脇康文さん演じる夫婦の住まいが舞台で、波瑠さん演じる真行寺小梅は、玄関を入った瞬間から「玄関にヒールやビジネスバッグが置いてある」「男のそば打ちの本が並べてある」といった情報をキャッチしていく。刑事さながらに〝プロファイリング〟 し、すぐに「この家はどうも夫が家事をし、妻はバリバリと働いているらしい」と見抜く。
実際のリフォーム会社のトップセールスもまったく同じで、「本棚を見る」「カレンダーに何が書いてあるかも見る」という人が多い。施主(注文主)から要望を聞く前に、自分でニーズをつかむのが、〝できる〟担当者のやりかただ。施主すら気付いていない悩みや問題を掘り起こし、より良い家づくりを提案していく。こういう人に担当してもらえれば、リノベは成功したも同然だ。
ただ残念ながら、全員が全員こういった担当者ではない。たとえば間宮さん演じる福山玄之介は、築60年の家に「広々としたリビングと和モダンのキッチンを作りたい」という夫の話だけ聞いて、「古い縁側や柱を一掃したプランを提案すればいい」と早合点してしまう。
また、脅かすわけではないが、リノベは契約してから何が起きるか誰にもわからない。解体してみたらシロアリの被害が想定以上だったり、見えないところに雨漏りがひどかったりといった不具合が見つかることもある。社会情勢の変化で材木などの値段が上がるようなこともある。工事中に近隣とトラブルになることもあるかもしれない。
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