未婚と既婚の「所得差」こんなにも違う驚きの実態 所得の「男女格差」は実際どのくらいあるのか?

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男女差だけでなく配偶関係格差も

男性に関しては、見事なほど既婚者と未婚者の違いが明確です。特に男性の40歳以上では1.5倍以上の年収格差があります。

有業者総数でみると男女の違いもあるように見えますが、これは女性のほうが非正規雇用人数が多いことによるもので、正規雇用だけを切り出すと、未婚男女も既婚女性もそれほど差がないことがわかります。むしろ既婚男性とその他のグループとで二分されているとみるべきでしょう。

こうしてみると、所得の男女格差というより、配偶関係格差、もっと細かくいえば既婚男性とそれ以外との格差という形といえるのではないでしょうか。

実は、これらの現象は、日本だけの特殊なものではなく、アメリカでも同様です。経済学者のギヨームヴァンデンブルック氏らのこちらのレポートにおいても、既婚男性だけが突出して年収が高く、未婚男女及び既婚女性は同程度という結果を報告しています。

アメリカの場合、2016年のデータによれば、既婚男性は40代半ばで年9万ドルを稼ぐようになり、未婚男女と既婚女性は揃って年5万ドルですから、既婚男性の年収はその他のグループの1.8倍になることが示されています。

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