日本ハム「きつねダンス」がここまで流行る理由 野球一本足からエンタメ企業への大転換の布石

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先に「他愛のない」と書いたが、言い換えると、ふらふらと手や身体を動かす奇妙でコミカルなダンスであり、結果、緩くて間口が広い。だから観客が踊りやすい。

ファイターズガールのきつねダンスは観客も踊れるなどブームになっている(写真:時事)

札幌ドームという球場には、何度も足を運んだが、他のNPB本拠地球場、例えば東京ドームの巨人戦などと比べて、観客が老若男女に広がっている印象を受ける。言い換えれば、プロ野球のコア層である中年男性以外、つまり子供と(老若)女性の比率が高い。

逆に「他愛のないダンス」の対義語(=他愛のある?)は、この20年ほどの間に、他の球場で一般化した、強いビートの利いた一糸乱れぬダンスだ。これも言い換えれば、洗練されたアメリカンでマッチョなダンス。

しかし、そんなダンスよりも、札幌ドームの老若男女に広がる観客構成には「きつねダンス」がフィットした。そして、ファイターズガールと観客が一体となって、ふらふら・ゆらゆらと踊るさまが導火線となって、全国に広がったと私は考える。

老若男女が踊れるダンス

サイト『Full-Count』の6月7日の記事では、「ブームの“火付け役”」であるファイターズスポーツ&エンターテインメントの尾暮沙織さんがこう語っている――「さらに初見でもマネしやすく、スタンドにいるお客さまが座りながらでも踊れるようにアレンジしました。小さいお子さまからおじいちゃんおばあちゃん世代まで、誰が見てもパっとできるというのはポイントにしましたね」

「小さいお子さまからおじいちゃんおばあちゃん世代まで」――つまり「老若男女」。この言葉、この漢字4文字は、実は、ファイターズの、ひいては日本プロ野球全体の未来を考えるキーワードなのだ。

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