おぼん・こぼん「奇跡の仲直り」後の“今"を吐露 最悪の状況から別れず踏みとどまった想いとは
元通りというわけにはいかないだろうが、普通に戻ることはできるだろう。もしかしたら、また関係性が悪くなる可能性だってある。実際、記者会見やテレビ番組などで、おぼんがこぼんにキスをするといった仲良しアピールをする姿を見ると、ヒヤヒヤしてしまう。
「それ、みんな言うんだよ!」、そう笑いながらおぼんが語る。
おぼん:「松鶴家千代若・千代菊さんという方がいてさ。最後の漫才大会のとき、千代若さんが91歳くらいで、千代菊さんが80いくつだった。2人ともよぼよぼで、舞台袖からセンターマイクまでストロークが長い舞台だったから、ぜんぜん進まないの」
こぼん:「すごい時間がかかっているのに、2人とも一切気にしない。次第に、お客さんも笑っちゃうんですよ」
生き様そのものが笑いになる境地へ
おぼん:「ようやくセンターマイクに着いたと思ったら、“早く帰ろ”って。それだけでドカーンよ」
こぼん:「もう演技なんてないです。生き様だけで面白い」
おぼん:「長く続けていたら、そういうこともできるようになる。継続は力よ。俺らも、そういうことができるようになりたい」
2人が仲良しアピールをすればするほど、ヒヤヒヤしてしまうのは、我々が2人の手のひらで踊らされているだけなのかもしれない。おぼん・こぼんにしかできない虚実の世界。
コンビであり続け、再び握手を交わした今、きっとそれすらもエンターテインメントの世界に身を置いてきた二人なら、「芸」にしてしまうに違いない。
(この記事の後編:おぼん・こぼん「人生チャンスは3回」不仲も活かす)
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