おぼん・こぼん「奇跡の仲直り」後の“今"を吐露 最悪の状況から別れず踏みとどまった想いとは

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元通りというわけにはいかないだろうが、普通に戻ることはできるだろう。もしかしたら、また関係性が悪くなる可能性だってある。実際、記者会見やテレビ番組などで、おぼんがこぼんにキスをするといった仲良しアピールをする姿を見ると、ヒヤヒヤしてしまう。

「それ、みんな言うんだよ!」、そう笑いながらおぼんが語る。

おぼん:「松鶴家千代若・千代菊さんという方がいてさ。最後の漫才大会のとき、千代若さんが91歳くらいで、千代菊さんが80いくつだった。2人ともよぼよぼで、舞台袖からセンターマイクまでストロークが長い舞台だったから、ぜんぜん進まないの」

こぼん:「すごい時間がかかっているのに、2人とも一切気にしない。次第に、お客さんも笑っちゃうんですよ」

生き様そのものが笑いになる境地へ

おぼん:「ようやくセンターマイクに着いたと思ったら、“早く帰ろ”って。それだけでドカーンよ」

東京漫才
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こぼん:「もう演技なんてないです。生き様だけで面白い」

おぼん:「長く続けていたら、そういうこともできるようになる。継続は力よ。俺らも、そういうことができるようになりたい」

2人が仲良しアピールをすればするほど、ヒヤヒヤしてしまうのは、我々が2人の手のひらで踊らされているだけなのかもしれない。おぼん・こぼんにしかできない虚実の世界。

コンビであり続け、再び握手を交わした今、きっとそれすらもエンターテインメントの世界に身を置いてきた二人なら、「芸」にしてしまうに違いない。

(この記事の後編:おぼん・こぼん「人生チャンスは3回」不仲も活かす

我妻 弘崇 フリーライター

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あづま ひろたか / Hirotaka Aduma

1980年北海道帯広市生まれ。東京都目黒区で育つ。日本大学文理学部国文学科在学中に、東京NSC5期生として芸人活動を開始する。2年間の芸人活動ののち大学を中退し、いくつかの編集プロダクションを経てフリーライターとなる。現在は、雑誌・WEB媒体等で幅広い執筆活動を展開している。著書に『お金のミライは僕たちが決める』『週末バックパッカー ビジネス力を鍛える弾丸海外旅行のすすめ』(ともに星海社)など。

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