おぼん・こぼん「奇跡の仲直り」後の“今"を吐露 最悪の状況から別れず踏みとどまった想いとは

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天才学生漫才師としてデビューし、20代前半で「赤坂コルドンブルー」レギュラー、そして32歳で「お笑いスター誕生!!」のグランプリ受賞――、実は2人はオリエンタルラジオも真っ青のお笑いエリートだということが、おわかりいただけるだろう。紆余曲折はあった。だが、そこに悲哀はない。

おぼん:「自分で言うのもなんだけど、やっぱり持ってますよ、2人は」

こぼん:「ひょっとして苦労していたんだろうけど、それを苦労だと思わなくて、ずっと楽しい思いをしてきた感じですね」

おぼん:「そうそう。下積み時代も全然苦労なんて思わなかった。”腹減ったな、どうする? 牛乳盗みにいこうか”とか冗談言いながら」

こぼん:「冗談ですよ!」

「もっとウケたい」ともがいていた

こぼん。立ち位置は向かって左。高校時代におぼんを相方に誘う(撮影:尾形文繁)

その一方で、「今」に対しては、納得していないとおぼんは話す。スポットライトを浴びる気持ち良さを知っているからこそ、「水曜日のダウンタウン」以前の状況に、「もがいていた」と正直な気持ちを吐露する。

2010年、「キングオブコント」に出場したのも、そうした思いからだった。結果は3回戦敗退。「お金に目がくらんだ。で、えらい目にあった」とこぼんがこぼせば、「でも話題になった」とおぼんは胸を張る。

おぼん:「だって、若い人たちは誰もおぼん・こぼんを知らないじゃん。上の世代になると、“おお、懐かしい”って言われる。それも悔しかった。今だって、もがいてる最中。もっとウケたいし、もっとレギュラー番組もほしい。そういう気持ちは常にありますよ」

しかし、その隣でこぼんは、「もうさんざんやってきたんだからいいんじゃないですかなんて思うんですけどね」と微苦笑を浮かべる。「水曜日のダウンタウン」の影響も、「現象みたいなもの」と冷静に受け止めている姿が印象的だ。

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