「親自身の人生を振り返る」と子育てが楽になる訳 何があっても「なんとかなる」と考えるとよい
でも誰かのこの考えが絶対にいい、100%正解ということはないので、ここの10%、あそこの10%と自分なりの判断で、自分に都合のいいところだけとっていきましょう。
そうしないと、この人から100%となると、マインドコントロールになってしまいます。その考えだけにはまって、これしかない、これができないとダメとなると、結局は1人で子育てするのと変わりません。
いろいろな考えがあることを知って、自分で判断する力を身につけましょう。その判断ができなくなると、毒親化に進みます。自分にとって都合がいい、自分が楽、自分が幸せといったことが、最後まで子どものためになるという感覚を忘れないでください。
先を見ると不安だらけ
持続可能な子育てができると、親はとても楽になります。そのためのコツをお教えしましょう。3つあります。
1 将来に目を向けすぎない
2 親自身の人生をふり返る
3 外に助けを求める
1つ目は子どもの将来に目を向けすぎないことです。将来ではなく、いまのありのままの子どもを見ることが大切です。
毒親化するときにベースにあるのは、子どもの将来に対する不安。しかし、将来なんてわかりません。誰がどう考えてもわからないので、それに目を向けると、その不安はふくれ上がる一方です。先のことを見て、不安が小さくなることは絶対にありません。
親が見ている“先”というのは、いわゆる親の描いた理想です。親なりに何か見ている理想の未来があるけれど、現状はそことの距離が遠くてうまくいかないから、不安になってイライラしてしまうのです。期待されすぎる子どももしんどいし、理想に届かない親もしんどいのです。みんながしんどいことなので、やめたほうがいいです。
結局、何をやるのかは本人しだいです。繰り返すようですが、子どもといっても他人なので、そこには人格もありますし、考えも気持ちもあるので、それをどうこうしようというのは親であっても、おこがましい話です。それがひどくなると毒親になっていくわけです。
将来ではなくて、子どもの“いま”の状態を見る。いまに目を向けないと、いま、子どもががんばっていることも見えなくなってしまいます。子どものいま、がんばっている姿を認めて接してあげてください。それがすなわち、子どもが自分の力で成長していくことを信頼するということなのです。
子どものいまに注目して子育てしていると、親は子どもに対する過度な期待はなくなっていきます。自分が毒親化しているかも、と気づいたときは、まず将来からいまに視点を変えるようにしましょう。
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