「親自身の人生を振り返る」と子育てが楽になる訳 何があっても「なんとかなる」と考えるとよい

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持続可能な子育てのコツ2「親自身の人生をふり返る」

2つ目は親御さん自身の人生をちょっとふり返ってみること。これまで自分たちが生きてきたなかで、当然ながらピンチやドン底のときというのは、あったはずです。それでも結局、なんとかなっています。いろいろあったけれどいまは、なんとか生活しているという感覚を思い出すことは、持続可能な子育てにとても大切なことです。

やはり人間は、先のことを考えると心配しすぎてしまうものですから、心配したとしても「なんとかなる」という感覚がないと、やはりしんどいのです。

子育てというのは「育てなきゃ」と思うと、プレッシャーを感じて毒親化していきます。でも「勝手に育つ」「自然に成長する」という気持ちで向き合うと楽になります。「なんとかなる」という感覚を忘れず、子どものいまの姿に注目して、子どものがんばりなり、大変さなりに気づいて理解してあげてください。

親がこういう考えであれば、子ども自身も「なんとかなるよね」と余裕をもって生きていけるようになります。子どもにとっても、よい教育になっていきます。

ですから子育てになんだか力を入れすぎているな、完璧主義になりすぎているなと感じたら、自分の人生をふり返って、いろいろあったけれど、なんとかなっているなという感覚を思い出すようにしてください。

子どもの人生は子どもが決める

たとえ子どもが、親の期待どおりにいい学校に行ったから、いい職業に就いたからといって、幸せになるとは限りません。たとえば医師という職業は、華やかで幸せそうなイメージがあるかもしれませんが、医師でも精神科を受診するまで心身を壊してしまう人は少なくありません。

患者さんとの関係がうまくいかないとか、若手がどんどんやってきて自分の立ち位置がなくなるとか、いろいろな事情でうつになっていく人がいます。親が医者で、その子どもであれば、親からのプレッシャーをずっと抱えてしんどい思いをしている人もいます。

結局のところ、自分の幸せは自分で決めていくものであって、親であっても子どもの幸せには口出しできないということです。

持続可能な子育てのコツ3「外に助けを求める」

3つ目です。子育てするなかで、自分がちょっと毒親化しているなと感じたときは、家族の中だけで解決しようとせず、外に助けを求めましょう。繰り返すようですが、病院や行政など、外とつながっていくことはとても大切です。また「189(いちはやく)」という虐待対応ダイヤルがある児童相談所に相談するのもありです。

世間的には、189番は虐待している家を見つけたら通報してください、という番号のように思われていますが、自分からSOSで連絡しても問題ありません。24時間受けつけていますので、自分がちょっと危ないなと気づいたら、電話してみるのもすばらしいことです。

虐待にあたらなくても、いま自分が子育てで問題を抱えていることを声に出して誰かに言うことは、大きな一歩です。それだけで心が軽くなったり、余裕ができたりすることもあります。

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