長生きしたいなら「避けたほうがいい」身近な食材 砂糖を減らすことは腸内環境を整えるのに最善

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悪い脂質

脂質自体は悪いものではないが、長生きするためには避けた方がいい脂肪がある。それは次のようなものだ。

飽和脂肪酸を賞賛する人の見落とし点

飽和脂肪酸

パレオダイエットやケトジェニックダイエットを支持する友人たちのほとんどは、飽和脂肪酸の健康効果を賞賛している。だが彼らはこの脂質の大きな問題を見落としている。腸内で細菌が分裂したり死んだりすることでつねに生成される細菌の断片であるLPSは、飽和脂肪酸に乗ったり隠れたりして、腸壁を通り抜けて体内に入る。

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そして、脳の飢餓中枢である視床下部に直接運ばれる。その結果、炎症が起きて空腹感が増すのだ。パレオダイエットをしている人が、空腹感に悩まされることが多いのはこのためだ。というわけで、飽和脂肪酸とそれに付随するLPSには別れを告げよう。

ピーナッツオイル

アメリカ心臓協会に属する研究仲間が、さまざまな種類の脂質が動脈(心臓の健全な機能にとって重要なものだ)の健康に及ぼす影響を調べたところ、ピーナッツオイルが最も広範囲で進行した動脈硬化と、最も深刻な冠動脈狭窄を引き起こすことがわかった。

ピーナッツオイルにはレクチンがたっぷり含まれており、動脈への自己免疫攻撃につながる。

ここでは、炎症を引き起こし、悪玉菌を優位にさせる最も有害な脂質を簡単に紹介しよう。

● グレープシードオイル
● コーン油
● 綿実油
● サフラワー油(ベニバナ油)
● ヒマワリ油
● 部分水素添加油脂またはキャノーラ油

善玉菌のために、単純糖質や甘すぎる果物、人工甘味料、従来通りに作られた乳製品、悪い脂質を控えることはできるはず。毎日の習慣を少し変えるだけで、あなたの腸に住む仲間たちは、新しく改装された豪華なスイートルームでくつろぐかのように、生き生きとするはずだ。

スティーブン・R・ガンドリー M.D.医学博士

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Steven R. Gundry

ヒト微生物叢と腸との関わりの世界的権威。2000年、手術不能な冠動脈疾患患者が食事法の変更とニュートリシューティカル(アミノ酸)サプリメントの組み合わせによって劇的に回復したことに感銘を受け、それまでのトップ心臓外科医としてのキャリアの方向性を大きく変えて、カリフォルニア州パームスプリングスとサンタバーバラに国際心肺研究所と、その下部機関として回復医療センターを設立し、研究と臨床を行なっている。独立医師格付け機関キャッスル・コノリーによる米国のトップドクターに21年連続で選出。イェール大学、ジョージア医科大学卒業。

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