「晴れでも部屋干し派」意外と多いその背景事情 梅雨の今知りたい「室内干し」効率よくする策
積水ハウス住生活研究所によると、17.6%の人は天候に関係なく、すべての衣類を屋内で干していたという。
室内干しをする理由の1つは、共働き世帯の増加があるのだろう。
同研究所の調査で洗濯機を回したり、干したり、取り込んだりする時間帯を尋ねた結果を見ると、共働き世帯では、片働き世帯と同様に朝洗濯をして干し、夕方取り込む世帯もある一方で、前日の夜に洗濯をして干し、翌日の夜に取り込む世帯も多いことがわかる。かなり長時間、洗濯物を干したままという家庭も多いということだ。
干している時間が長いと、仕事中に天候の変化に対応できないため、晴れていても室内に干すということが、室内干しをする1つの理由になるだろう。一般的に日本の住宅は、リビングが最も陽当たりの良い場所に配置されることが多く、干すスペースや陽当たりからリビングが選ばれているということではないか。
複数箇所で洗濯物を干す理由
また、調査結果からは、衣類によって干す場所を分けているという実態も浮かぶ。雨の日に複数箇所で洗濯物を干している人に、その理由を尋ねたところ、次のような結果になった。
2位 陰干し等、衣類によって適切な干し方をしたいから 32.6%
3位 人の目に触れたくないものがあるから 20.7%
4位 空間が洗濯物で圧迫されるから 17.0%
5位 衣類によって洗濯頻度が違うから 10.4%
6位 防犯上の理由から 9.6%
洗濯物の量にもよるだろうが、干す場所の不足(1位)や空間が圧迫される(4位)など「スペースの問題」を挙げる人が多い。また、衣類によって干し方が違ったり(2位)洗濯頻度が違ったり(5位)など「衣類による適切な洗濯方法」によるものや、洗濯物によって人の目から隠したい(3位)などの「防犯上」(6位)の理由を挙げる人もいる。
同研究所では、「晴れた日の外干しは早く乾くものの、人目に触れたり、大切な衣類が直接陽にあたり傷んでしまう可能性があったりするため、あえて室内干しをする人がいると考えられる」と見ている。
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