50代から「挑戦できる人」「できない人」の決定差 中高年世代こそ「逃げ恥」精神が超重要なワケ

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「ほかにできることがない」という人は多いものですが、どんな人でもなにかしらあるもの。ほんとうになにもなければ、立て直して次に行くまでのつなぎとして、人手不足の業種のアルバイトや失業保険をもらいながら技術を習得する道もあるでしょう。

じつは、私は逃げ道というより、複数の選択肢を妄想することが楽しくてたまらないのです。「カメラマンの道」「田舎で物々交換をして暮らす道」「台湾で日本文化を教える道」は一度経験したのでできるはず。「民宿経営の道」「熟女ホステスの道」「占い師の道」など経験はないけれど、コミュニケーションをとる仕事もやってみたい。ともかく、食べるものと寝る場所さえあれば、なんとかなるでしょう。

しかし、妄想はしても、実際に「逃げ道」を使ったことはありません。あくまでも危険に直面したときの保険であり、そうそう簡単には使えないのです。

自分の「次の手」と「引き際」を考えるべき

40代50代になると、「この仕事をいつまで続けるべきか」と“引き際”を考え始める人も多いのではないでしょうか。

歌手や俳優で人気絶頂のときに惜しまれながら、鮮やかに方向転換する姿は、引き際の美しさを感じます。一方、60代のお笑いタレントで「1人でも笑ってくれる人がいるかぎり、続ける」と言っている人にも、それはそれで美学があるものです。彼らは自らが商品のようなものなので、「求められるか否か」と、自分の“商品価値”を意識せざるを得ないでしょう。

昨今はタレントでも、「留学したいので」「若手のプロデュースをしたいので」「本を書きたいので」「人間活動をしたいので」と固執せずに休んだり、マルチに活動したりと、自分路線を行く人も目に留まるようになりました。

会社員の引き際も、一応「定年」というものがあるけれど、「定年前に別のやりたいことを見つけて辞めたい」「定年までは働くけど、後はやりたいことをする」「社内でやれることがあるなら続けたい」など人それぞれ。どれがいいというものではありません。

ただ、会社のなかであっても、自分の“商品価値”や、まわりへの影響は意識したほうがいいと思うのです。40代、50代、同じ場所にいて、同じことをやっていれば、仕事の停滞感も生じて「自分がここにいてもいいのか」「お荷物になっているのではないか」と感じる人も出てくるのは当然。

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