50代から「挑戦できる人」「できない人」の決定差 中高年世代こそ「逃げ恥」精神が超重要なワケ

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50歳から活躍している人は、会社のなかでもすでに「一個人として貢献すること」を考えています。全体のために「前に出ること」も「引くこと」もできる。だからこそ、会社内外から声がかかったり、個人の道でもうまくいったりするのです。

ある男性経営者は「自分の仕事は人が輝くステージをつくること」と言っていました。だから、社員も成長していく。どんな立場であれ、自分の役割を見つけた人は強いと感じます。自分の役割は、自分でつくっていく時代がきています。

会社生活で衰えてしまった「主体性」を取り戻す

いくつかの大手企業が正社員の一部を業務委託契約に切り替えて「個人事業主」として働いてもらう制度を始めました。賛否両論ありますが、「主体性(=自分で考えて動く性質)をもって働く」という意味では、一石を投じる効果があったと思います。

会社のなかにいては、いくら上司から「主体性をもって働きましょう!」と言われても、会社の論理は絶対に近いものがあり、「主体性」には限界があります。

そもそも会社という場は「協調性」のほうが大事で、「それっておかしくないですか?」なんて言い出す主体性の強すぎる人ばかりだと、とんでもないことになってしまいます。

空気を読んだり、任務を遂行したりする「協調性」の“筋力”は鍛えられて、疑問をもったり、自分なりの方法を編み出したりする「自主性」の“筋力”は衰えていく。いえ、衰えていることにも気づかないかもしれません。

50歳からは、そんな自分の頭で考える“筋力”で、人生を切り開いていかなければならないといっても過言ではありません。筋力のある人は、次のステージで自分はなにがしたくて、どうすれば実現するかを考えて動き出します。

筋力のない人は、仕事を探すにも「どこかにいい仕事はないかな」とどこか他人任せだったり、まわりの目や世間体を気にしたり。がんばっているのに行き詰まることも多いのです。

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