「彼は運がいいだけ」と笑う人が成功できない理由 サステナブル経営を創るセレンディピティ戦略

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セレンディピティは、これまで「運」という言葉で片づけられてきましたが……(写真:mits/PIXT)
人生で重要な転機となるようなチャンスが、ほかの人よりも頻繁に巡ってくるように見える人と、そうでない人はどこが違うのか。その秘密を解き明かした本『セレンディピティ:点をつなぐ力』がついに刊行された。
59種類もの栄養素を含むユーグレナ(和名:ミドリムシ)で、世界の栄養問題を解決する―― 誰もが驚くような会社を立ち上げ、プライム市場企業に育て上げた出雲充・ユーグレナ代表取締役社長も、セレンディピティを大事にする人生を送ってきたという。
「この本を読んで、改めて自分の人生を意味づけできた」と語る出雲社長に、本書を活用して人生を切り開くヒントを教えていただいた。

セレンディピティはただの「運」ではない

この本は、読んだ人の人生に与えるインパクトがとても大きい一冊ですね。

私は、尊敬するメンターのことを思い浮かべながら読みました。その方からお聞きしてきたのと同じ内容が書かれていて、さらに、それが体系的に整理されている。これはすごいことだと思いました。

『セレンディピティ 点をつなぐ力』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

セレンディピティは、これまで「運」という言葉で片づけられていました。「セレンディピティがあったんだ」と言うと、「ああ、運に恵まれて成功したんだね」と。

そうした状況ですから、「セレンディピティを大事にしている」と堂々と人前で言い出すことは難しかった。そう言うと、神頼みや占いにはまっている人のように見なされてしまうのではないかという恐れがあったからです。

しかし、実際のところ、グローバルな経営者は、みんなセレンディピティを大事にしています。私がダボス会議で出会った仲間もそうでした。特に、アフリカなどハードな地域から出席しているリーダーたちの多くは、誰もがそう口にします。

本書のプロフィール欄には、著者のクリスチャン・ブッシュ氏も起業家で、ダボス会議(WEF)のエクスパートフォーラムのメンバーだと書かれています。

LSE(ロンドンスクールオブエコノミクス)やニューヨーク大学でも教鞭もとっているという彼のいちばんの貢献は、セレンディピティを単なる偶然や運としてではなく、「マインドセットによって高められるものだ」というサイエンスにしたところです。

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