山ほどある「子育て本」上手に取り入れる3のコツ 体験記を読んで落ち込む人に伝えたいこと

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
子育て本に書いてある情報を「わが家に合った役立つ知識」として取り入れるためのコツを紹介します(写真:Blue flash/PIXTA)
しつけや教育、受験などのノウハウや体験談が書かれたいわゆる「子育て本」が今人気です。ただ、膨大にある本の中からわが家に合った本はどう選べばいいのか悩む方も多いのではないしょうか? 子育て情報誌『AERA with Kids』の編集を12年経験した同誌元編集長の江口祐子さんは、新刊『子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本』で、今人気の子育て本100冊をピックアップし、そこに書かれているエッセンスを紹介しています。本稿では同書より一部抜粋し再構成のうえ子育て本の情報を上手に取り入れるためのコツをお届けします。

700人以上取材してわかったこと

『AERA with Kids』の編集者時代、700人以上の教育者、起業家、著名人の親御さんたちを取材し、多くの子育て・教育本を読んできました。

昨年編集長を辞めたとき、周りから

「いろいろ取材してきた中で印象に残っていることって何?」

「どんなことがいちばん役に立った?」

と聞かれました。結局、みんなが知りたいのはそこなのだな、と強く思いました。

書店に行けばたくさんの子育て本がありますが、

「たくさんの本の中でどれを選んでいいのかわからない」

「わが子の問題を解決してくれる本はどれなのか選べない」

という悩みは多いと思います。

また、意外にも

「子育て本を読むと自分ができていないことが浮き彫りになって自信をなくしてしまう」

という親御さんたちの声もよく聞きました。

確かに書店で並ぶたくさんの子育て本は有益な情報がある一方、読み方を間違えると他人と自分の子育てを比べてしまい、自信をなくしてしまうこともあります。

とくに優秀な子どもを育てた親の体験記などを読むと「うちは到底無理」「私の子育てではダメなのか」と落ち込んでしまうこともあるのかもしれません。

そこで、子育て本に書いてある情報を「わが家に合った役立つ知識」として取り入れるためのコツを紹介していきたいと思います。

では、まずは間違えやすい読み方とは何なのかを考えていきます。

次ページノウハウをそのまま当てはめようとするのはNG
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事