山ほどある「子育て本」上手に取り入れる3のコツ 体験記を読んで落ち込む人に伝えたいこと

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では、子育て本を読むときはどのようなことに気をつけて読めばいいのでしょうか? 改めてまとめてみます。

1、本に書いてあるやり方をアレンジしてOK

子育て本の場合、書いてあるノウハウをわが子に合わせてアレンジするのはまったく問題ないと思っています。例えば、「1時間やってみましょう」と書いてあっても無理なら30分でもよしとする。自然の中で遊ぶことが推奨されていても、都会に住んでいるのであればマンションの前の小さな公園でもちろんOK。

書かれていることがそのままできなくても引け目を感じる必要はまったくありません。むしろ、ノウハウどおりやろうとすると、逆に子育てが苦しくなります。わが家に合わせたアレンジ力が必要です。

「すごい親」ほどたくさんの試行錯誤と無駄を体験

2、無駄も寛容に認める

『子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

子どものためにせっかく買ってきた本をまったく読まない、本をみながら作った特製のスケジュール表がまったく実行できない。そんなとき、そこにかけた手間や時間、費用を「無駄だった」と思ってしまいがち。ですが、多くの子育て本を読むと、いわゆる「すごい親」ほどたくさんの試行錯誤と無駄を体験しています。

しかし、そのことで子どもを責めたりしないのが「すごい親」ならでは。以前取材したあるファイナンシャルプランナーが、「教育は投資だと思うと間違える。つまり、過度なリターンを期待してしまう。消費だと思ったほうが気が楽になります」と言っていましたが、深く共感してしまいました。「いろいろやったけど、うちの子には合わなかったみたい」と笑い話にできるぐらいの心の余裕を持ちたいもの。

3、期待しすぎない

最終的にはこちら。本を読んでやったことがすぐに効果や結果が出ることを期待しない。親自身の心の余裕を保つ最強の考え方です。いったん期待値をグッと下げることはイライラを減らすことにもつながります。

どんな人でも最初は子育ての初心者です。子どもはどうやって育てていけばいいのか、しかもこの変化の激しい時代を生き抜くためにどんな能力をつけてあげればいいのか、迷うもの。まずは枝葉の情報でなく、子育てに大切な根本の部分は何か、「子育ての軸」を決めておくことが大切です。できればそのことについて夫婦で話し合いたいもの。そのときの参考になるのが、数々の子育て本です。

もし、お気に入りの本が見つかったら、その著者のSNSをフォローしてみたり、セミナーに参加してみるのもおすすめです。子育てに対しての視野がグッと広まります。

江口 祐子 元AERA with Kids編集長

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えぐち ゆうこ / Yuko Eguchi

編集者。生活実用誌、学習、健康系書籍等を数多く担当後、「AERA with Kids」(朝日新聞出版)の編集に携わる。2018年から編集長を務める。取材した教育者、経営者、起業家等の数は700人以上。2021年に独立し、エディットプラン合同会社を設立。企業のPR活動、出版プロデュースなども行っている。

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