養老渓谷で里山の再生に取り組むヨガ講師の挑戦 手つかずの日本の原風景を生かして地域活性化

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徹夜明けで取材に応じてくれた掘エミイさん(筆者撮影)
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千葉県の房総半島というと海のイメージが強い。しかし、内陸部にはのどかな里山と渓谷の自然美が残されている。

今回の物語の舞台は、その房総半島ど真ん中にある「養老渓谷」。市原市の南部、加茂地区にあたる。東京から日帰りで行ける房総の奥座敷「養老渓谷温泉郷」(市原市と大多喜町)や、周辺のアウトドアスポットなどが人気のエリアだ。

房総半島のど真ん中にある養老渓谷には豊かな自然が広がっている(筆者撮影)

本記事の主人公は都内を中心に15年以上の指導歴をもつ女性ヨガ講師・掘エミイさん。この地に移住して市原市の地域おこし協力隊のメンバーとして活動し、20代、30代の仲間とともに里山文化の再生と情報発信に取り組んでいる。「里が奏でるアロマブランド『野奏樹』」を立ち上げ、里と生きる蒸留工房カフェ作りを進めている掘さんのこれまでの活動や思いにスポットを当ててみた。

日本の原風景が広がる養老渓谷エリア一帯

まずは、養老渓谷エリアの魅力について触れておきたい。JR内房線・五井駅で私鉄ローカル線・小湊鉄道のレトロな気動車に乗り換える。車窓に広がる田園風景を眺めながら1時間10分、目的地の養老渓谷駅に到着する。

小湊鉄道は田園風景の中を走る(筆者撮影)

駅前はアスファルトを剥がして樹木を植えるという小湊鉄道の「逆開発」によって、潤いとゆとりのある広場になっている。駅前にはワゴンの売店が並び山菜やアユの塩焼きが売られ、列車を降り立った観光客が広場の大きな木のベンチでくつろいでいる。

温泉宿が10軒ほど点在する養老温泉郷や清流が流れる養老渓谷はバスで10分ほど行ったところにある。この地の良さは、温泉郷だけではない。一帯には手つかずの里山の自然が広がっている。これこそ大きな魅力だ。

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