4年目の移住者語る「田舎のルール」に今感じる事 池田町7カ条「都会風吹かすな」に隠れた感情

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池田町7カ条
福井県池田町が移住者向けに作成した「池田暮らしの七か条」をめぐってさまざまな意見が出ている(池田町ホームページより)

「これまでの都市暮らしと違うからといって都会風を吹かさないよう心掛けてください」「多くの人々の注目と品定めがなされていることを自覚してください」などと記された福井県池田町の広報誌の「池田暮らしの七か条」が物議を醸している。

銀座の職場を捨て、自宅のあった湘南から三重県の山村に3年前に移り住んだ筆者も、他人事とは思えない話である。しかし、移住者を迎え入れている田舎では、どこの地域でも抱えているような問題や実態が率直に書かれているとも感じた。

「都会風」や「品定め」といった刺激的な言葉が使われているが、田舎暮らしを続ける元都会人としては、「それはそうだよな」と思ったのも正直なところ。なぜなら、田舎に暮らしている人たちと都会出身者では、その考え方に埋めるのが難しい溝があるためだ。

足を組んでいたら長老に…

田舎暮らしを始めて3年が経過したが、また別のところに移り住みたいと思ったことが何度かある。自治会の集まりに出席していたところ、足を組んでいた筆者に向かって、いきなり前に座っていた「長老」と呼ばれる男性から「目上の者に向かって足の裏を見せるとはなんだ」と大声で怒鳴られたことがあった。他人の前で足を組むのはなんら無作法とも思っていなかったが、その長老の逆鱗に触れてしまった。

参加者から後日、「たまたま座った場所が悪かった。気にするな」となだめられたが、50歳を超えて公の場で怒鳴られるのは想定外。「都会風」を吹かしていたかもしれない筆者に対する示威行動と判断している。

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