「返事をしない子が絶望する」親の残念な話し方 無視が最大の意思表示になっているかもしれない

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こうすべき、と押し付けられ、意見をちっとも聞き入れてもらえず、一方的に怒られた─―こうした経験を何度もしてきた末に、自分が選べる作戦はもはや「無視」しかない―─と、お子さんが判断したと考えられます。

「無視」という鎧で自分の周りをガチガチに固めて、防御態勢に入っている、といえばイメージしやすいでしょうか。

つらいですね。親御さんもつらいでしょうが、お子さんはもっとつらいだろうと思います。本当ならば、いざというとき必ず味方になってくれるはずの親に、腹を割って話すことなど到底できない心境にあるはず。お子さんと意思疎通を図るための、何らかの手立てが必要です。

ここまできたとき親御さんにできるのは、コミュニケーションをあきらめないことではないでしょうか。しばらくは、どれだけ話しかけようと反応はないでしょうが、耐えるほかありません。

「晩ごはん何が食べたい?」

「明日は雨が降るらしいよ」

など、お子さんを気にかける言葉がいいと思います。お子さんが自分事化できるような話題を振り、考えを引き出してみてください。粘り強く、ただし、しつこくならないような塩梅を心がけるのがおすすめです。

おなじみのやりとりに隠された子どもの本音

また、「子どもが返事をしない」と同質の問題だと思われるのが、子どもに、

「はい、はい」

と言われて、

「『はい』は1回!」

と親御さんが叱るという、これもまた「反抗期」あるあるの1つです。

親は「はい」と言わせたい一方で、「はい、はい」と2回続けられるとムカッときます。そして、お子さんはというと、どちらのケースでもうんざりしています。

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「はい、はい」と2回言ってしまうぐらい、親が同じことを言っているのです。お子さんの「はい」の回数は、親御さんが同じことを言った回数だと考えておけばいいと思います。

何回も言わなければならないくらい、お子さんがなかなか行動を起こさないのが原因とも考えられますよね。ただ、それは言っても仕方がないし、行動を起こしたくなるような言葉のかけ方の工夫が、まだ足りていないとも言えます。子どもが「はい、はい」と言ったことを叱るより、言わせない方法を探っていくほうが効果的かもしれません。

返事をしない、というのも、お子さんの自己主張の1つ。裏にある理由を考えることが大切です。声をかけるタイミングを計ったり、かける言葉のバリエーションを変えたりしながら、どうすればお子さんとコミュニケーションがとれるのか、工夫してみるといいでしょう。

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