北海道新幹線、道民は「延伸」にどんな未来描くか 開発ラッシュに沸く現地、一方で「負の影響」も

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新幹線延伸工事に伴い、カバーがかかった札幌駅北口=2022年4月(筆者撮影)
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北海道新幹線の札幌延伸を控え、並行在来線・函館本線のうち長万部―小樽間の廃止が2022年3月、実質的に決まった。2031年春の開業に先立ち、地域に負の影響が及んだ格好だ。

一方、札幌市中心部では延伸をひとつの契機に、都市改造が進んでいる。ただ気になるのは、札幌が延伸以降の北海道や日本、ひいては世界をめぐり、どんなビジョンを描いているのか、あまり情報が届いていない印象を受けることだ。

シートで覆われた札幌駅北側

2022年4月、札幌駅の北側はすでに灰色のシートで覆われていた。新幹線工事に伴い、北側連絡通路は2021年10月から通れなくなっている。ここから開業までは、過ぎてしまえばあっという間だ。

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とはいえ、駅利用者のほとんどにとって、それまでの9年間はどれほど長い時間だろう。しかも、地元紙・北海道新聞は今年4月21日、事業費膨張の懸念から、財務省が工期延長論を示したと伝えている。

北海道新幹線の札幌駅ホームは、在来線ホームに並行して建設するという当初の構想が二転三転し、当事者間の混乱が表面化した。それから3年にわたる検討の後、2018年3月に新幹線ホームを大きく東に張り出させる「大東案」で決着した。そして4年後の今年3月、JR北海道は新幹線駅の外観と概要を公表した。駅の東側を南北に流れる創成川を渡る構造となり、「大地の架け橋」をデザインコンセプトにうたう。

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