出口なきジーンズ苦境、狙われる会社はどこだ レギンスブームも痛打、縮み上がる市場

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縮小

なぜジーンズが目立って縮小するのか。原因の一つは価格破壊だ。09年にファーストリテイリングの低価格業態「ジーユー」が発売した990円ジーンズを皮切りに、イオンの880円、ドン・キホーテの690円など、激安品が続々と登場。低価格イメージがすっかり定着した。その結果、専門店では「売れ筋が1万円から7000~8000円に切り替わった」(ライトオン)。

二重苦に悩まされる

単価下落でも需要は増えず。ジーンズ自体、流行の波から取り残されたのも大きい。中でも09年ごろからの「レギンス・ブーム」がジーンズ離れの引き金となった。「レギンスにスカートを合わせるファッションが広がりジーンズ需要が低下した」(日本ジーンズ協議会の佐伯晃氏)。05年のプレミアムジーンズ・ブームからの反動もある。ジーンズ生産は05年のピーク時7000万本から5000万本へと急減してしまった。

「価格破壊」に「流行遅れ」と、二重苦に悩まされるジーンズ専門店。現状打破のため出した答えは、皮肉にも“脱ジーンズ”である。

業界2位のマックハウスは、アウトドアやスポーツ向け衣料を強化し、差別化に打って出た。ジーンズメイトもアニメキャラクター商品の投入や、女性向けファンシー雑貨店など新業態を開発している。今や本丸のジーンズ店ですら、店舗の前にはジーンズ以外の商品が多い。

 

 

それでも、売上高の3割程度をジーンズが占める専門店にとっては、本業の販売不振が底を打たなければ、新事業への軍資金を捻出することもままならなくなる。

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