達人が教える!今こそ買いの「老舗企業株・10選」 松井建設、養命酒製造、カルラ……

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ユアサ商事も島津製作所も京都生まれの会社という共通点があります。京都という土地には仏具などを磨いたり彫金したりする技術が集積していました。この技術の醸成と集結が、村田製作所(6981)や京セラ(6971)など京都発の企業につながりました。

こうした流れを紐解きながら、日本企業の強みの源泉を見ていくのも株の楽しみ方の1つです。歴史に目を向けることで、長寿企業やグローバル企業の強みがより深く理解できるようになります。

設立時の名前で載っている最古の会社

四国銀行(8387)は、高知県と徳島県を中心に四国4県を地場とする地方銀行。

『会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

1878年の設立は、四季報に載っている会社では最古です。少し前まで新潟県の地銀である第四銀行が最古でしたが、第四北越フィナンシャルグループ(7327)としてホールディングカンパニーとなったため、設立時の名前で営業している会社としては四国銀行が最古になりました。

銀行業界は統廃合を繰り返しています。低金利の現在は、預金を集めるのも貸し出して利息を得るのも難しい状況です。こうしたなかでは、保険や証券などを扱って新たな収益を獲得することも必要ですが、いちばん大切なことは、預金者や地域の経営者などからの強い信頼です。安心感があれば、資金を調達したい経営者は「あの銀行は昔からつき合いがあるから」と考えてお金を借ります。

つき合いの長さは社歴の長さです。そこに老舗銀行の強さがあり、統廃合時代を生き残っていく優位性があるのではないでしょうか。

渡部 清二 複眼経済塾 塾長
わたなべ・せいじ / Seiji Watanabe

「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。2014年の独立後も25年以上継続中で、2022年10月1日には四季報100冊読破。2014年四季リサーチ株式会社設立、2016年複眼経済塾設立。公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定AFP、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト

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