「人への嫉妬」で自分が燃えそうなときの対処4つ 悶々とした気持ちを切り替えるための救急箱

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嫉妬を感じたとき、救急箱の役割を果たしてくれる対処法を紹介します(写真:Ushico/PIXTA)
嫉妬した気持ちを抑え込むのではなくて、心の流れを「いい方向」に変えてあげることが大切です。心理カウンセラー根本裕幸さんの著書『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』から、一部抜粋して紹介します。

すぐに行える「心の切り替え4つ」

日常の中で嫉妬を感じたとき、その場ですぐに行える対処法を紹介します。

次に紹介する方法は、「嫉妬の応急処置」のようなもので、救急箱の役割を果たしてくれるはずです。嫉妬のパワーに呑まれ、ダメージを受けながら悶々とした気持ちのまま1日を過ごすといった事態にならないよう、「心のスイッチ」をうまく切り替えてくれます。

【切り替えスイッチ①】「嫉妬している」とその場で認める

「あっ! 私は今、嫉妬している!」これに気づけると、嫉妬はもう苦しくなくなります。

ちなみに「今日は〇〇さんに嫉妬してしまったなあ」と、あとから振り返って認識することと、「私は今、嫉妬している」とリアルタイムで認識するのは別のアプローチです。

とくに後者は、アンテナを意識的に立てていないと気づくことができません。「なんかイライラする!」でスルーすることが多いからです。

相手に対して嫌悪感や敗北感を覚えたり、すごく惨めな気持ちになったり、無性に腹が立ってきたりしたときに「もしかして、これ、嫉妬では?」と気づくことが何よりも大切なのです。

嫉妬という感情は誰も感じたくないものですから、自分が嫉妬していることに気づき、認めることは大きなハードルになります。しかし、その感情をごまかして自分を正当化したり、相手を攻撃したりしても何も得るものはありません。あとで後悔したり、ますます惨めな気持ちになったりと、嫉妬のスパイラルに陥ります。

だからこそ「あれ、これってもしかして嫉妬?」と気づいたら、それを認め、声に出して言ってみるのです。

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