東洋経済オンラインとは
ビジネス #鉄道最前線

横浜市営地下鉄「大幅イメチェン」新車が担う課題 開業50年の節目に登場、久しぶりの「新形式」

6分で読める
2/3 PAGES

一方、4000形の先頭部は縦のエッジが目立つ独特のデザイン。これまで横に並べていた前照灯・尾灯も縦に配置し、さらにブルー濃淡のラインも縦方向に4色を並べている。

1世代前の3000V形(左)と並んだ4000形。スリムに見えるが車体幅は同じだ(記者撮影)

「縦のライン」を強調したデザインのためか従来車と並ぶと車体幅がスリムに見えるが、「一見そう見えても幅は同じ」(交通局の車両担当者)だ。側面のカラーリングも変わり、窓下のラインを細いライトブルー1本のみとして、ドア横に斜めのラインをあしらった。

外観は従来車から様変わりした4000形。それだけに、車両の制御システムなども大きく変化しているかといえば、「システム的には2017年に導入したこれまでの最新車両、3000V形と基本的に同じ」と車両担当者は話す。実は、4000形発注時の名称は「3000V形2次車」。デザインを大幅に変えたことから、4000形という新形式を名乗ることになったという。

座席幅拡大、「アナログメーター」復活も

とはいえ、外観が変わっただけではない。ブルーの床が目立つ車内は座席端の袖仕切りを大型化し、1人当たりの座席幅を従来車の47cmから48cmに広げたほか、「座り心地もよくしています」(車両担当者)。車いす・ベビーカースペースは床面にマークを表示し、手すりを2段にするなどバリアフリー設備も進化した。防犯カメラもドア上の案内ディスプレイの間に1両当たり3カ所設置している。

利用者には見えにくい部分だが、運転台も従来車から変わった部分がある。速度計がデジタル式からアナログのメーターに戻った点だ。運転士の意見を採り入れた結果で、デジタル機器全盛の中でのアナログ回帰はユニークな変化といえる。

横浜市交通局は車両を車体や台車、制御装置などに分けて発注しており、車体の製造は川崎車両が担当。川崎重工業時代も含め、ブルーラインで同社製の車両は開業当初の「1000形」以来だ。

1編成当たりの製造コストは約13.5億円。2022年度に5本、2023年度に3本の計8本を導入し、1992~1993年製造で最古参の3000A形を置き換える計画だ。

横浜市営地下鉄ブルーラインの新型車4000形

  • 縦のラインを強調したデザインの4000形 縦のラインを強調したデザインの4000形
    (記者撮影)
  • 奥の3000V形と比べると大幅にデザインが異なる 奥の3000V形と比べると大幅にデザインが異なる
    (記者撮影)
  • 横浜らしさやスピード感を表したというデザイン 横浜らしさやスピード感を表したというデザイン
    (記者撮影)
  • 多面的な構成で見る角度によって雰囲気が変わる 多面的な構成で見る角度によって雰囲気が変わる
    (記者撮影)
  • 縦のエッジを強調したデザイン 縦のエッジを強調したデザイン
    (記者撮影)
  • ブルーのラインやライト類も縦だ ブルーのラインやライト類も縦だ
    (記者撮影)
  • 側面はブルーのラインを斜めに配した 側面はブルーのラインを斜めに配した
    (記者撮影)
  • ブルーの床が鮮やかな車内 ブルーの床が鮮やかな車内
    (記者撮影
  • 1人当たりの幅を1cm拡大した座席。 1人当たりの幅を1cm拡大した座席。
    袖仕切りも大型化した(記者撮影)
  • 袖仕切りはスモークガラスを使用している 袖仕切りはスモークガラスを使用している
    (記者撮影)
  • 「ゆずりあいシート」部分の床面は赤い 「ゆずりあいシート」部分の床面は赤い
    (記者撮影)
  • 車いす・ベビーカー用のスペース 車いす・ベビーカー用のスペース
    (記者撮影)
  • 車いす・ベビーカー用のスペースは床面に表示がある 車いす・ベビーカー用のスペースは床面に表示がある
    (記者撮影)
  • ドアは横浜市営地下鉄独特の1.5m幅 ドアは横浜市営地下鉄独特の1.5m幅
    (記者撮影)
  • ドア上には1両当たり3カ所に防犯カメラを設置 ドア上には1両当たり3カ所に防犯カメラを設置
    (記者撮影)
  • 車内の非常通報器 車内の非常通報器
    (記者撮影)
  • 非常通報器や脱出経路などの案内図 非常通報器や脱出経路などの案内図
    (記者撮影)
  • 製造は川崎車両が担当した 製造は川崎車両が担当した
    (記者撮影)
  • 乗務員室後ろの壁面 乗務員室後ろの壁面
    (記者撮影)
  • 乗務員室の内部 乗務員室の内部
    (記者撮影)
  • 運転台の計器類 運転台の計器類
    (記者撮影)
  • 速度計はデジタル表示からアナログ式に変わった 速度計はデジタル表示からアナログ式に変わった
    (記者撮影)
  • 乗務員室にある非常用のはしご 乗務員室にある非常用のはしご
    (記者撮影)
  • 4000形に置き換えられる3000A形(右) 4000形に置き換えられる3000A形(右)
    (記者撮影)
  • 3000シリーズは5種類ある。写真は3000R形 3000シリーズは5種類ある。写真は3000R形
    (記者撮影)
  • 前面が青い3000S形 前面が青い3000S形
    (記者撮影)
  • 車両基地に並んだブルーラインの車両 車両基地に並んだブルーラインの車両
    (記者撮影)
1/
  • 縦のラインを強調したデザインの4000形
  • 奥の3000V形と比べると大幅にデザインが異なる
  • 横浜らしさやスピード感を表したというデザイン
  • 多面的な構成で見る角度によって雰囲気が変わる
  • 縦のエッジを強調したデザイン
  • ブルーのラインやライト類も縦だ
  • 側面はブルーのラインを斜めに配した
  • ブルーの床が鮮やかな車内
  • 1人当たりの幅を1cm拡大した座席。
  • 袖仕切りはスモークガラスを使用している
  • 「ゆずりあいシート」部分の床面は赤い
  • 車いす・ベビーカー用のスペース
  • 車いす・ベビーカー用のスペースは床面に表示がある
  • ドアは横浜市営地下鉄独特の1.5m幅
  • ドア上には1両当たり3カ所に防犯カメラを設置
  • 車内の非常通報器
  • 非常通報器や脱出経路などの案内図
  • 製造は川崎車両が担当した
  • 乗務員室後ろの壁面
  • 乗務員室の内部
  • 運転台の計器類
  • 速度計はデジタル表示からアナログ式に変わった
  • 乗務員室にある非常用のはしご
  • 4000形に置き換えられる3000A形(右)
  • 3000シリーズは5種類ある。写真は3000R形
  • 前面が青い3000S形
  • 車両基地に並んだブルーラインの車両

次ページが続きます:
【新百合ヶ丘延伸は見据えている?】

3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象