都営三田線・目黒線、「8両化」と相鉄線直通の行方 沿線民待望の車両増結、新線は23年春開業決定

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都営地下鉄三田線の新型車両6500形。同線初の8両編成だ(撮影:尾形文繁)
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板橋区の住宅街から大手町などの都心を経て目黒に至る都営地下鉄三田線、路線名のとおり都内を南北に貫いて埼玉方面に至る東京メトロ南北線と埼玉高速鉄道、そしてこれらの路線と直通運転する東急電鉄目黒線。都心と郊外を結ぶ通勤の動脈としては比較的短い6両編成が走る各線で、ついに8両編成の運行が始まる。

東急電鉄と東京メトロは今年1月末、目黒線・南北線で4月上旬から8両編成の運行を始めると発表。東京都交通局も5月14日から三田線に8両編成の新型車両を投入する。コロナ禍で現在は利用者数が減ったものの、目黒線の2019年度混雑率は同社田園都市線に次ぐ178%、三田線も都営地下鉄トップの161%。混雑緩和と「密」を避けるうえで沿線利用者にとっては待望の8両化だ。

同時に、これは2023年3月の東急新横浜線・相鉄新横浜線開業を見据えた動きでもある。東急線の日吉から新横浜を経て相鉄線に至るこの新線には東急目黒線と東横線が直通する予定で、両線を介して神奈川から東京都心を経て多摩北部、埼玉西部まで広がる広大な鉄道ネットワークが生まれる。8両化と新横浜線開業で「目黒線系統」の路線はどう変わるのか。

初の8両編成はシンプルデザイン

三田線に登場する8両編成の新型車両は「6500形」。曲面がほとんどない四角四面のアルミ製ボディに、路線カラーの青を配したフラットなデザインが印象的だ。

角ばったデザインの三田線6500形(撮影:尾形文繁)

「シンプルな箱型の形状で、外観上ノイズとなるような飛び出したものを極力少なくし、前面の行先表示機や前照灯などもフラットで収まりのいいデザインを狙った」と都交通局の担当者。デザインコンセプトについては若手職員らによるプロジェクトチームを立ち上げて検討を進めたという。現行車両は窓の下に三田線カラーの青いラインが入っているが、新型車はホームドアのある駅でも目立つよう、窓の周囲を青くした。

6500形は三田線にとって24年ぶりの新車。現行車両6300形の第1陣が登場したのは1993年のため、フルモデルチェンジは29年ぶりだ。2022年度内に13編成を投入する計画で、運行開始時点では9編成が稼働する予定だ。

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