河野太郎「日本を日米同盟だけで守り切れるのか」 玉木雄一郎「トリガー見送りなら3党協議離脱」
以下、番組での主なやりとり。
橋下徹氏(番組コメンテーター、元大阪府知事、弁護士):報道によるとロシアの軍事予算約6兆円のうち、核兵器に対する予算は650億円ほどだという。この650億円で世界はロシアに手出しができない。日本がすぐに核兵器を持てというわけではないが、(自民党が目指す)防衛費対GDP比2%、約10兆円の予算をかけて迎撃ミサイルばかり増やしても、それは本当に効果があるのか。その議論がなされない中で、(防衛費対GDP比)2%、2%と求めるのは大いに疑問だ。その前に憲法9条問題、専守防衛問題をまず解決しないといけない。
日本を守っていくには
河野太郎氏(自民党広報本部長、前防衛相、元外相):「専守防衛」を守るのではなく、国民の命と平和な暮らしを守るためにどうしたらいいのか。かつてアメリカが極めて強大な軍事力を持ち、ほかの国は対抗することができない中で、日米同盟があれば国を守れた。しかし、中国がアメリカに匹敵するような軍事力を持つ中で、尖閣諸島に毎日のようにプレッシャーがかかっている。日米同盟だけで対抗できるのか。あるいは、今回の(ウクライナ侵攻の)ように世界のどこかで民主主義、法の支配、基本的人権という共通の価値観を持つ国が脅かされたときに日本だけ「うちは行かないが、東アジアで何かあったときはみんな来てくれ」というのが通るのか。
日本だけで、あるいは、日米同盟だけで日本だけを守るという議論をすべきなのか、共通の価値観をみんなで守っていこうという議論になるのか。共通の価値観をみんなで守っていくのだという議論に変わっていかなければいけない時代になったと思っている。
橋下氏:その「みんな」というのは、日米以外でどの範囲を想定しているのか。
河野氏:NATO(北大西洋条約機構)もあるだろうし、韓国もそうだ。あるいはオーストラリアをはじめ、民主主義、法の支配、基本的人権を守るグループをしっかりと作り、そのメンバーみんなでお互いに守っていく。そういう議論をしっかりやっていかなければいけない。