新社会人が赤っ恥をかかない意外な敬語のコツ 正しい敬語でも使い方次第で相手を不快にする
適切な敬語の使い方①:知らない人の名前を聞けるようになる
社会人になりたての人が特に苦手なのが、知らない相手と会話することだといいます。
あなたが、オフィスのデスクで仕事をしているとします。そこに、黒い鞄を提げた1人の男性が入ってきます。あなたは、どんな態度をとるでしょうか?できるだけ目を合わせないようにしていませんか。
この場合、仕事を中断して立ち上がり、男性に近づいて声をかけることをおすすめします。
「あなたのお名前は?」では、敬語表現がありません。では、「どちら様でしょうか?」ならいいでしょうか?
言い方は丁寧でも、相手に対して、「まず名前を言え」という態度は同じです。来訪者は、怪しい奴ではないかと疑われている気持ちになります。
不快にさせないためにも、「あなたを信用していますよ」とシグナルになる言葉をかけることが必要です。
「どのようなご用でしょうか?」
「誰をお探しですか?」
困っている人を助ける姿勢で対応するのがよいでしょう。
「どなたをお探しですか?」と聞くと、自分の身内を「どなた」と敬意をこめて表現することになりかねないので注意しましょう。
対応が問われるのは、ここからです。
相手を不審に思っている態度は、失礼にあたります。言葉の端にそういうものが表れないようにしつつ、正しく対応していくことが必要です。
「総務課のS課長にお会いしたいのですが」
こう言われ、すぐに「少々お待ちください」と言うのは、基礎情報が少ないまま対応を進めすぎです。基礎情報というと、まず名前ですが、相手から自然に出てこなければ、1つ段階を踏みます。
「お約束をいただいていたでしょうか」
約束がある方ならば、自分が知らなかったことを詫びて、
「それは、失礼しました。今、課長を呼んでまいります」
この時が、名前を聞くタイミングです。
「念のため、お名前をお聞かせいただけますか」と続ければよいでしょう。
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