育児や家事で疲れたママに必要な「自分を許す」力 ストレスや疲労を軽減させるちょっとした口癖

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たとえば家事もそうです。幼い子どもを育てているときは忙しいので、育児も家事も完璧にやろうなんて思わないことです。働いているお母さんは仕事もあるので、さらに大変だと思います。

「家事を完璧にやろう」と思うと、子どもが後回しになるし、自分自身を追い詰めることにもなりかねません。私自身、育児と家事で忙しいときに「私って家事能力がないかも」とか「専業主婦なのに、何やってきたんだろう」「私は時間の使い方が下手なのかな」と思ったことも何度かありました。

でもある日、両親が来て家事を手伝ってくれたら、ずっと洗いたいと思いながらも洗えなかったシーツとカーテンを洗うことができました。そのときに気づいたのです。「ただ忙しくてやれなかっただけなんだ!」と。

人間は、イラつきの原因がわからないからイライラするのであって、原因がわかるとイライラしなくなります。その原因を探って、「忙しいんだから、できなくて当たり前」とわかると、気持ちが穏やかになります。

料理も同じです。プロのように上手にできなくても、「プロはあるジャンルの料理だけ作ればいいけど、主婦はいろいろなジャンルの料理を作らないといけないんだから、それは大変だよね」「多ジャンルのお料理をすべて完璧になんて無理。主婦が作るのは家庭料理」と思うと、気が楽になりましたね。

自分の家事に完璧を求めず、「ま、いいか」と楽観的に考えて、家事よりも子どもを優先しましょう。

忙しさを「見える化」する

長男が4歳、次男が3歳、三男が1歳の夏、寝ている子どもたちが首回りに汗をべたべたとかいていました。毎晩、寝ている子どもの服を脱がして何回も着替えさせていたのですが、毎日なんだかすごく疲れるのです。

それである夜、着替えさせた回数を正の字を書いて数えてみると、何と21回も起きていました。「これだけ起きて着替えさせていたら、そりゃ疲れるわ」とわかったら、不思議なことに疲れがとれてしまいました。疲れの原因が不明だとイラつきますが、原因がわかると「忙しいんだから仕方ない」と思えるのです。一晩に21回ですからさすがに疲れるのは無理ないわと妙に納得したものです。

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