「笑点」の"山田くん"笑顔の裏にあった怒涛の人生 「ずうとるび」から座布団運びの38年間まで
恒例の“突き飛ばし芸”には、数々のエピソードがある。
「春風亭昇太さんの座布団が8枚くらいのときに、思わずバーンとやってしまったんです。かなりの高さで“いけない!”と思ったけど、彼がうまく受け身を取って“プロレス同好会入ってましたから、大丈夫です!”と(笑)。この前は、桂宮治くんを初めて突き飛ばしたんですよ。そしたら林家たい平ちゃんが“『笑点』の洗礼を受けたね、感謝しなさい”って(笑)」
すっかりお茶の間の人気者となったが、その活躍は世界的な巨匠の目にも留まり、'87年にはスティーブン・スピルバーグ監督の映画『太陽の帝国』にも出演した。
「最初はドッキリだと思いましたよ(笑)。撮影中でも、『笑点』の収録がある日はちゃんと帰してくれました。別のハリウッド映画に出演する話もあったけど“『笑点』を休んでくれ”と言われたので、それはお断りしました」
ジャニー喜多川さんからもらった言葉
多方面で活躍を見せてきた山田だが、'20年には『ずうとるび』を再結成している。
「今でも、ディナーショーやライブをすると全国からファンが来てくれる。やっぱり、懐かしい思いで聴いてくれる方がいるんですよね」
グループの再結成を願っていたのは、かつてのファンだけではなかったという。
「昔、たまたまスタジオでジャニー喜多川さんにお会いしたとき“You、面白いね”と言ってくれたんです。メンバーの今村良樹くんの息子がジャニーズにいて、生前にジャニーさんの家に行ったら“ずうとるびを再結成するよう、お父さんに言っておきなさい”と言われたそう。認めてくれていたんですね」
数々の大物の心をつかんできたが、その熱い思いは今も昔も変わらない。
「僕がやりたいのは、エンターテイメント。歌って踊って、笑いもとる。自分は、そういうコメディアンでありたい。『笑点』は、子どもから年配の方まで見てくれている番組で、本当にやりがいがあります。笑いは健康長寿のもとですから、これからも元気を届けていきたいです」
プライベートでは、こんな活動も。
「こん平師匠が設立して小遊三師匠がヘッドコーチを務める『らくご卓球クラブ』に参加して、世界ベテラン卓球選手権にも出場しています。今では、公式戦でスペインとオーストラリアに勝てるまでになりました!」
最後に、創刊65周年を迎えた『週刊女性』へのお祝いのコメントをお願いすると……。
「『週刊女性』創刊65周年とかけまして、人工衛星と解きます。その心は、ますます軌道に乗るでしょう! 『ずうとるび』は、もう一度紅白へ!」
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