NY在住の禅僧が説く「心がスッと軽くなる方法」 「悩みが尽きない」のは人として当たり前の事だ
「悩みが尽きない」の当たり前のこと
いつ終わるともしれないコロナ禍。本当に起きてしまったウクライナ紛争。ニュースを見るたびに不安がかきたてられる──いま、私たちは平穏とはいえない生活を強いられています。
でも、いろいろなことに悩んでしまうのは至極当たり前です。
仮に感染症の恐怖がなくても、紛争が起きていなくても、人は生きているかぎり、今、起きている問題やこれから起きるかもしれない問題を不安に思い、悩んでしまう生き物だからです。たとえば、あなた自身やあなたの家族の健康状態、お金のこと、職場やご近所との人間関係……。人はいつも何かに悩んでいます。
不安になること、心配すること、悩むこと。これは人が生きのびるために身につけた「自己防衛能力」「危機管理能力」がなせる性質だと、私は考えています。
ただ、やはり、あまりにこの性質が強く働くと、あれやこれやと心配しすぎて、生きることがとても苦しくなってしまいます。
たとえば「老後のお金が心配だ」と悩んでいるとします。今できることは何かを考えてみてください。将来的に必要な金額を計算してみる、月々いくら積み立てるなど、ささやかでも対処できることはあります。何かしらの方策が打てる心配ごとは、具体的解決のための行動をとることで心がラクになります。
けれども、実際のところ、心配ごとや不安の大半は、
「いろいろ備えているけど、やっぱり心配」
「ぼんやりした不安に、いつもとらわれている」
といったものが多いのでは。
あなたを悩ませている心配ごとは、すぐに解決できるものでしょうか?
あなたの不安は、なくすことができるのでしょうか?
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