「思考が狭い人」「広い人」分ける頭の使い方のコツ 東大生も感動した「伝説の"論理思考"講座」中編
まず、「想像力」を発揮するときは、何かしらの「フロー」に沿って具体的にイメージすることが有効です。
工夫1:「フロー」に沿って、具体的にイメージする
実は、この工夫は、第1回の記事の「携帯電話の台数推定」の問いを解くときに、すでに活用していました。
方法の例2:「手元の携帯電話の前後」というフローをイメージ
方法の例3:「携帯電話の一生」というフローをイメージ
上記の例のように、「何かしらのフローを設定」して、そのフローに沿ってイメージすることで、「想像力を発揮する場面が場当たり的になる」というミスを回避しやすくなっている点がポイントです。
そのため、ここでは、この「フローに沿ってイメージする」という工夫の詳細を確認していきましょう(今回は、第1回の記事よりも、もう少し本格的なケース問題を利用します)。
以下、「子育ての経験がない」方が回答する場合を想定しながら、解説していきます。
さて、このケース問題を出題したとき、以下のような回答(打ち手)を、よく見かけます。
しかし、上記の打ち手は、重要な課題を見落としています(重要な視点・切り口を検討できていません)。さて、何を見落としているか、気がつけたでしょうか。
最初に結論を述べておきます。見落としている重要な課題とは、「粉ミルクは、初回に利用される商品に選ばれるための仕組みが重要である」という課題になります。
以下、この課題を洗い出すための検討の例を、見ていきましょう。
さて、ここで粉ミルクの「購入~消費」のフローをイメージしてみてください。たとえば、以下のような流れになるかと思います。
・お店に商品を買いに行く
・棚の各商品を比較検討する
・店員さんに質問する(★)
・購入商品を決定・購買する
・家に帰って使ってみる
・良さそうであれば、また同じものを買う(★)
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