「思考が狭い人」「広い人」分ける頭の使い方のコツ 東大生も感動した「伝説の"論理思考"講座」中編
そのため、今回は、「思考を広げる」うえで、どんな思考や工夫が有効なのか(どのように「論理力で想像力を補佐」すればよいのか)について、ケース問題を具体例として利用しながら解説していきます。
「思考を広げる」の前提事項の確認
さて、本題に入る前に、少し前提事項を確認しておきます。
さて、そもそも、なぜ「思考を広げる」必要があるのでしょうか。
少し抽象的な言い回しになりますが、そもそも、「より良い解とは、多様な視点・切り口から検討されている」ことが一般的です。
たとえば、前編の記事で解説した「日本に存在する携帯電話の台数の推定」の問いでは、「毎日利用中の携帯電話」以外の存在場所を洗い出すために、以下のような視点から検討する必要がありました。
また、「毎日利用中の携帯電話」のパターンを洗い出すために、以下のような視点から検討する必要もありました。
このように、「携帯電話の存在場所」を洗い出すだけでも、さまざまな視点・切り口から検討する必要があります。
そのため、まずは、検討するうえで有用となる「多様な視点・切り口を洗い出す」ことが重要です。
それでは、「多様な視点・切り口を洗い出す(思考を広げる)」ためには、どうすればよいのでしょうか(このパートは、第1回の記事の内容を、結論のみ記載しています。そのため、詳細については、第1回の記事をご確認ください)。
第1回の記事でも示したとおり、論理思考ツール(例:フレームワーク、ツリー構造)を活用しても、「見落としを防ぐ(うまく思考を広げる)ことができない」場合が少なくありません。特に、「細かい見落とし」は防げても、「大枠の見落とし」を防ぐことが難しいです。
そのため、まずは「想像力」を発揮して思考を広げることが重要になります。
しかし、単に想像力を発揮する”だけ”では、「想像力を発揮する箇所が場当たり的になりやすい」ので、見落としが発生するリスクが高くなります。そのため、「何に想像力を発揮するのか、論理力で補佐する」ことで、見落としの発生リスクを下げることが重要になります。
本記事では、まずは「思考を広げる」検討における、「想像力を論理力で補佐する」ための工夫の中から、根幹となる2つの工夫を紹介します。
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