キャリアの複線化が叫ばれる中、この資格のニーズが高まっている。
[キャリアコンサルタント…国家資格・名称独占資格]
キャリアコンサルタントは2016年に法的に制度化された国家資格だ。登録者は21年末時点で5.8万人に達する。
ワーク・ライフ・バランスや、人生100年時代のキャリアプランなど、働き方は多様化、複雑化している。個人にはキャリアを自ら切り開くことが求められ、企業もよい人材を確保するため、丁寧で機動的なキャリア支援が重視される。そうしたキャリアに関する助言や指導を行うのがキャリアコンサルタントの役割だ。単に就職支援をするのではなく、生きがいを含めた個人の考え方や思いを引き出して、自律的なキャリア形成や能力開発に踏み出す支援を行う。
そのために必要な知識は実に広範。キャリアに関する知識から、カウンセリングやメンタルヘルスの理論や技能、労働関連の市場動向や政策などを押さえる必要がある。
試験は学科と実技に分かれ、実技では記述式の論述試験と、1対1のロールプレイ面接を行う。試験実施団体には、キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会(JCDA)の2つがあり、実技の出題傾向などが若干異なる。
さらに受験条件があり、厚生労働大臣が認定した養成講習を150時間受けるか、実務経験3年以上が必要。合格率は学科8割前後、実技7割前後となっている。
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