国内の資格や検定は1000以上あるといわれる。その中で、公務員など年齢制限のあるものを除き、40代、50代に見合った主要な資格と検定を紹介する。
3連休後の1月第2週。中小企業診断士、弁理士、マンション管理士、日商簿記1級、土地家屋調査士といった資格・検定の合格発表(一部筆記試験)が集中した。ツイッター上ではちょっとしたお祭り騒ぎだ。受験生による合否の知らせやそれに対する予備校講師の応答、資格テキストの出版関係者や昨年合格した先輩らからの祝辞や激励など、熱いメッセージがやり取りされていた。
その中で目に留まったのは元受験生からと思われる1本の投稿だ。
「合格したらこうする、不合格だったらどうするか。しっかりと決めてから合格発表に臨むべき」
合否に一喜一憂することなく、「その先」を見定めておく大切さが書き込まれていた。努力が報われて合格しても、同じ資格を持つ人は大勢いる。中小企業診断士や社会保険労務士など132の資格と検定を持つ自称「資格ソムリエ」の林雄次氏(はやし総合支援事務所代表)も、「資格を取ったからといって安泰ではなく、そこから新たな戦いが始まる」と話す。
自らの個性を生かした、キャリアプランの差別化が必要だ。林氏は大手IT企業に勤めていたときの知見を生かし、ITのわかる社労士として活躍の場を広げる。
一方、不合格なら次回の試験に向け学習計画を立て直して再起を誓う。しかし、仕事との両立に疲れ、長年勉強し続けても合格できなかったなど、さまざまな事情で心が折れてしまう人もいる。働きながら狭き門に挑むゆえの葛藤だ。ただ、難関を突破した合格者たちは口をそろえてこう語る。
「最後まで諦めなかった人だけが勝利をつかめる」と。
自分で将来を変えてみる
今回の特集では40代、50代で合格した人が登場する。
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