波紋を呼んだ新浪剛史サントリーHD社長の「45歳定年」発言。第二の人生を考えてのものか、成功者による無責任な主張か。

東京大学大学院 経済学研究科教授 柳川範之(やながわ・のりゆき)1963年生まれ。93年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。著書に『日本成長戦略 40歳定年制』など。(撮影:今井康一)
2012年に政府の国家戦略会議で「40歳定年制」を提唱したが、この言葉に対し、「40歳で全員定年にされる」という誤ったイメージが広がった。真意は40歳で現在の会社や仕事を辞めるということではない。40歳前後をキャリアの節目となる年齢と考え、もう一度、自分の将来について考え直そうということだ。
高度経済成長期には、まじめに仕事をしていれば多くが定年まで働けたし、20代で身に付けた知識や能力で社会人生活を全うできた。だが現状では定年までハッピーに働ける人は少ない。AI(人工知能)やロボットの進化で就労環境が変化し、平均寿命の伸長で就労期間も延びているためだ。
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