回転ずし戦争:スシロー、かっぱ寿司の天下は続くのか?《それゆけ!カナモリさん》

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回転ずし戦争:スシロー、かっぱ寿司の天下は続くのか?《それゆけ!カナモリさん》

■牛丼戦争に似た回転ずし戦争

 まずは回転ずし業界の現状をざっと概観しておきたい。

 外食産業総合調査研究センターの資料によると、2009年の外食産業全体の市場規模は約24兆円、「食堂・レストラン」の約8兆8千億円がダントツでトップ。その他は、「そば・うどん店」、「喫茶店」、「居酒屋」が約1兆円で横並び。「すし店」は、約1兆3千億円という規模だ。2010年8月20日付の日経MJによると、回転ずしの09年度の市場規模は約4698億円(いちよし経済研究所調べ)。04年度比約1.5倍というから、飽和状態の外食産業にあって、まだまだ伸びしろの大きい市場といえるだろう。

 その中で激しく覇権争いをしているのが、「すし御三家」だ。「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト、「スシロー」のあきんどスシロー、「無添くら寿司」のくらコーポレーション。3社は1皿100円を切る価格戦略をいち早く導入し、規模を活かしつつ、あらゆる手段で経営効率を高めてきた。3社の市場シェアは5割近い。

 また、御三家以外の追い上げも激しい。特に近頃台風の目として注目を集めているのは、すき家のゼンショーが展開する「はま寿司」。ゼンショーが持つ圧倒的な購買力を活かせれば、御三家に食い込んでくる可能性は高いと言われている。
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