コロナ禍でも黒字を確保、テスラの稼ぐ力は本物か Part1 テスラの実力を徹底解明

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株式市場の高い評価を武器に巨額資金を調達し、攻勢をかける。

中級セダン「モデル3」の量産が軌道に乗ったことが収益に貢献している(AP/アフロ)

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週刊東洋経済 2020年10/10号
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今年7月、自動車業界に衝撃が走った。2003年設立の電気自動車(EV)ベンチャー、米テスラの時価総額が、長らく業界首位に君臨してきたトヨタ自動車のそれを上回ったのだ。

その後も株価は上昇を続け、8月末には時価総額が4500億ドルを突破、瞬く間にトヨタの2倍以上に膨れ上がった。9月以降に約2割下がったが、いまだにトヨタと独フォルクスワーゲン(VW)、米ゼネラル・モーターズ(GM)の3社合計時価総額を上回る。

テスラの時価総額は、通常の株価理論ではまったく説明がつかない水準にある。19年の世界販売台数が1000万台を超えるトヨタやVWに対して、テスラは37万台弱とわずか29分の1。前期の当期純損益は赤字で、世界大手の自動車メーカーにまったく太刀打ちできていない。

それでも株式市場から高い評価を得ているのは、「テスラがCASE時代の新たなリーダーになる」という期待感からだ。

テック企業として評価

自動車業界は100年に1度の大変革期を迎えている。核になるのはCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)時代に向けた事業構造の確立であり、テスラは最先端にいる。

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