40代から増加する大腸がん。内視鏡での正確な診断が重要だ。
大腸がんは20〜30代でも発病するが、通常40代から徐々に増加する中高年に多いがんだ。治療はがんの深さや、リンパ節への転移の有無など、がんの進行度(ステージ)によって決まる。下の図のように、診療ガイドラインではステージにより内視鏡治療や手術、薬物・放射線治療などの選択が示されている。早期であれば内視鏡で完全に治療できるため、早期発見が重要だ。
さかもと内視鏡クリニックの坂本直人院長は、「大腸がんは進行しないと症状が出ないことが多いため、便潜血検査や内視鏡検査を定期的に行うことが大切だ」と説く。
大腸ポリープや早期がんの多くは、内視鏡検査で発見される。拡大内視鏡を使用し、特殊光や色素を散布した状態で病変の表面を詳細に見ることで、良性か悪性(がん)か、良性であれば将来的にがんになるか、悪性であれば内視鏡治療が可能かを正確に診断できる。
「大腸は屈曲蛇行しており、ひだも多い。観察すべき範囲が広いため、質の高い内視鏡検査を行うには、高い技術と診断能力が必要になる。患者の負担を最小限にするためには、瞬時に正確に診断し、迅速に治療することも大切だ」(坂本院長)
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