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がんになる食事、ならない食事 世界の研究論文を分析してわかった

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誰もが気になるがんと食事との関係。天敵は、やはりあの食品。

写真はイメージです(Graphs / PIXTA)

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週刊東洋経済 2020年9/5号
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書店には、「〇〇を食べたらがんが消えた!」といった派手なタイトルの本がたくさん並んでいる。ネットの記事や広告でも、同じようなフレーズをよく見かける。こうした情報に接しているからだろうか、がんと診断された後に、「食事を変えればがんが治るのではないか」と考える患者さんは少なくないようだ。

では、がんと食事との関係は科学的にはどこまで判明しているのだろう。筆者は医療データ分析の専門家で、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校で、大学院生に医療データの解析方法や論文の読み方などを指導している。本稿では、がんと食事との関係について、科学的な根拠が十分な研究結果を基に、「わかっていること」「わかっていないこと」を紹介しよう。

食事によって、がんになるリスク(確率)が上がったり下がったりすることは信頼度の高い研究からわかっている。ただし注意すべきは、現在健康な人が食生活を変えてがんになるリスクを下げることと、いったんがんを患った人が食生活を変えてがんを治すこととは、別問題であることだ。

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