NYでドル上昇、2015年もドル高予想 日米2年債利回りの差は0.74ポイントに
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 26日終盤のニューヨーク外為市場では、他の主要市場がクリスマス休暇で薄商いの中、ドルが円やユーロに対して上昇。円に対して約7年半ぶり、ユーロに対しても約2年半ぶりの高値に近付いた。
アナリストによると、米連邦準備理事会(FRB)が来年半ばに事実上のゼロ金利政策の解除を検討するのに、米経済は十分な速さで回復していると受け止められ、ドルが買われている。
4キャストのシニアテクニカルアナリスト、ロブ・ズコウスキ氏は「来年はドルに対し長期的に強気な姿勢を維持する必要がある」とし、押し目買いが入りやすい展開を予想した。
終盤の取引で、ドル/円<JPY=>は0.2%高の120.38円。7日に電子取引システムEBSでつけた7年半ぶり高値の121.86円からそう遠くない水準にある。
ドルはユーロ<EUR=>に対して0.4%高の1.2176ドル。23日につけた28カ月ぶり高値の1.2165ドルに再び近付いた。
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は約0.1%高の90.038。
23日発表の米実質国内総生産(GDP)の確報値は11年ぶりの高い伸びとなり、成長下支えやデフレ回避に向け当面緩和的な金融政策運営が続くと見込まれる日本や欧州と、米国との差が明確になってきた。
一方、26日に公表された11月の日本の消費者物価指数(CPI)は、このところの原油価格下落により前年同月比の伸び率が縮小。日銀が直面している困難な状況を浮き彫りにした。
こうした状況を受けて、日本、ドイツと米国の国債利回りの差はドルに有利な形で広がっている。2年債で比べると米国<US2YT=RR>とドイツ<DE2YT=RR>利回り差は0.84%ポイントと2007年初め以来の水準に、日本<JP2YT=RR>との差も0.74ポイントとおよそ2010年5月以来の水準にそれぞれ拡大している。
ドル/円 終値 120.39/42
始値 120.38/40
前営業日終値 120.08/10
ユーロ/ドル 終値 1.2175/78
始値 1.2173/75
前営業日終値 1.2219/23
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