きらびやかなビルやマンションの陰で行われる暗闘──。再開発現場の実情を、当事者が語る(個別取材を基に座談会形式で構成)。
[参加者PROFILE]
Aさん…デベロッパーの再開発事業部所属。首都圏某所に構えた事務所にてタワマンを仕込み中
Bさん…ゼネコンの再開発担当。担当する地区での再開発がようやく着工にこぎ着けられて一安心
Cさん…再開発コンサルタント。都心から地方までさまざまな案件に携わり、栄枯盛衰を見守ってきた
──最近、再開発が活発になってきています。
A:マンション用地の仕入れ競争が激しくなってきているので、再開発で土地を生み出さざるをえない。これまではゼネコン主導だったが、今ではデベロッパーが町会長などに再開発を持ちかけることもある。コンサルタントからのコンペを待っていたらなかなか取れないので、早めに接触してコンペが有利に運ぶようにする。
C:デベロッパーも再開発経験者の中途採用を増やしているみたいだ。某財閥系のデベロッパーなんて、昔は「素性のわからない地権者と一緒に仕事はできない」と言っていたのに、様変わりだよ。
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