ヒドイ「市販おせち」、耐えられる3品は? ヘタな冷凍で「味がガタ落ち」が9割!
N君:おせち料理といえば、まずはやっぱり「かまぼこ」ですよね。あの紅白カラーは欠かせない存在でしょう。
河岸:いきなりで申し訳ないけど、かまぼこはハッキリ言って、お正月がいちばんまずい。
N君:えっ、お正月がいちばんまずい? かまぼこなんて、いつ食べても同じような味じゃないですか?
河岸:いや、かまぼこの味は、普段とお正月では全然違う。理由は正月のかまぼこは凍結解凍しているから。かまぼこは正月前に大量に売れるから、ニーズに合わせるため、事前に作り置きして冷凍しておくの。
N君:まさにクリスマスケーキと同じカラクリですね……。ちなみにケーキは、大手チェーンではクリスマスに限らず、日頃から「冷凍ケーキ」を売っている店が多いということでしたよね。かまぼこも普段から「冷凍かまぼこ」じゃないんですか?
河岸:いや、かまぼこは普段は冷凍しない。だからこそ「味の差」が大きい。
N君:なるほど。ということは、「いちばんおいしくないかまぼこ」をわざわざ正月用に買って食べているわけですか?
河岸:残念ながら、そのとおりだね(苦笑)。ケーキを年に1回、クリスマスのときしか食べないお父さんは、冷凍ケーキを食べて「ケーキなんて特においしいものじゃないな」という感想しか持てない。それと同じことが、かまぼこにも起こっているんだ。
N君:かまぼこなんて本当にお正月ぐらいしか食べないのに……(涙)。
味が落ちても、正月だから「高値」で売れる
N君:そもそも、おせち用のかまぼこって、普段と違って、高級品を売っているじゃないですか。1個800円とか1000円とかするものもありますよね。「うわ~、かまぼこって高いんだな」って年末の買い出しに行くたびに、ビックリします。
河岸:お正月用といっても、中身は普段と同じ。むしろ冷凍している分、「味はガタ落ち」している。でも、お正月は値段を高くしても売れるから、包装紙なんかを高級っぽいのに変えて、「あえて高く」売っているだけ。いつもは400円のものが、正月になると急に2000円に化けたりする(笑)。
N君:えーっ、そんなカラクリになっているんですか……。ショックだなぁ。
河岸:逆にいうと、お正月が終わったとたん、かまぼこはおいしくなるから、試しに買って食べてごらん。
N君:なるほど、正月明けに食べてみます! ほかにも、「正月用だけ冷凍していて、味がガタ落ちしているもの」ってありますか?
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