処方箋争奪戦が勃発! 火種は調剤ポイント 

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反面、ポイントサービスで窮地に追い込まれるのが、大多数を占める小規模経営の「パパママ薬局」だ。すでに政府による薬価改定で利幅は薄くなるばかり。ポイントを導入したとしても「1%は中小薬局にとって大きな負担」(船井総合研究所の早川茂経営コンサルタント)で、致命傷になりかねない。また、1%という還元率も「各社の自由な判断に任せる」(日本チェーンドラッグストア協会)と、あくまで基準。

今後競争の激化に伴ってポイント還元率が高まれば、中小だけでなく、大手も厳しい戦いを強いられる。処方箋をめぐる争奪戦は一段と過熱しそうだ。

 

 

(島田知穂 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2011年1月8日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

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