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アルツハイマー型認知症との上手な付き合い方 近い将来に患者が1000万人を突破する難病

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認知症・不眠・脳梗塞.....

認知症は病名ではなく、アルツハイマー病や脳梗塞などの病気が引き起こす症状の集合体を指す。物を忘れる「記憶障害」、時間や場所がわからなくなる「見当識障害」が代表的な症状だが、生活に支障がなければ認知症とは診断されない。つまり、脳の病気などで知覚、理解、判断といった認知機能が低下し、生活に支障が出ている状態が認知症とされる。

新井平伊・順天堂大学教授。専門は精神・行動科学。若年性アルツハイマー病専門外来も担当している。

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「認知症になったら人生終わりと思う人が多いが、アルツハイマー型認知症は発症から高度障害に至るまで20年ほどかけて進行する。落ち着いて家族と本人が人生を考える時間がある」と順天堂大学の新井平伊(へいい)教授は語る。認知症は前段階のMCI(軽度認知障害)を経て、初期5年、中期8年、進行期8年が経過の目安となっている。

働きの悪い神経細胞が小さくなって死滅する

原因となる病気は70種類以上あるとされ、次の3タイプが約9割を占める。全体の6割を占めるのがアルツハイマー型認知症で、初期から記憶障害や見当識障害が表れる。レビー小体型認知症は、レビー小体という異常なタンパク質の塊ができることで発症する。幻視が表れることが多い。血管性認知症は、脳梗塞などによって脳細胞に酸素や栄養が届かなくなることで起きる。比較的男性に多く、高血圧、糖尿病などが危険因子とされる。

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