眠れないときはどうするか? 疑問に答えます。
[ポイント1]
集中度が午前に高い朝方体質、午後の夜型体質は半々。夜型体質の人が朝働く場合、起床後、昼すぎまでに強い日光を浴びるとよい。
[ポイント2]
不眠とうつの関係性は高い。早寝と光を活用する「改良型断眠療法」に注目。栄養、運動、喫煙、飲酒での改善が睡眠の質を上げる。
[ポイント3]
不眠症治療のための睡眠薬は医師と良く相談してから。服用終了までの見通しを立て、眠れるようになったら次第に量を減らす。
10歳代半ばの平均睡眠時間は8時間程度だが、70歳では6時間程度に減る。しかも、高齢者のほうが途中で起きてしまうことが多く、睡眠が浅い傾向にある。
では、年齢とともに睡眠の中身が変化していく原因は何か。
加齢とともに脳の器質が変わってくるからとも考えられがちだが、人の睡眠調節にかかわる神経核(神経の中心)の働きが加齢とともに大きく低下するという証拠は見つかっていない。
そもそも脳における睡眠や覚醒の調節系は、人間にとって基本的に重要なので、そう簡単に変化することはない。実際、若い頃と同様に活発な社会生活を送っている高齢者たちの睡眠は、若年者の睡眠とさほど違わないことがある。認知症や脳梗塞などの脳疾患になっていなければ、睡眠をコントロールする力はかなり保たれると考えられる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら