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脳卒中後、早期の治療が重要なリハビリ最前線 たとえ100歳でも体の機能はよみがえる

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脳卒中は、脳の壊れた部位によって後遺症に個人差が出る。壊死した脳細胞は再生しないため、残った脳細胞をリハビリで駆使し、失った機能を取り戻す必要がある。

機能回復の分かれ目が、発症から6カ月間の回復期だ。これを過ぎると維持期に入り、症状が固定して大幅な改善は見込めなくなるというのが通説だ。しかし「何年経ってもよくなる」と、鹿児島大学の川平和美名誉教授は断言する。

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川平氏が考案した促通(そくつう)反復療法(川平法)は、脳の可塑性に着目している。通常は上半身と下半身でそれぞれ1日1時間以上のリハビリが行われるのに対し、川平法は各リハビリが40分程度。それでも1カ月続けると、マヒが改善して日常動作や自立歩行などの能力向上が期待できる。

治療中の鹿児島大学名誉教授の川平和美医師(撮影:大澤 誠)

ポイントは、神経路レベルの効率的な治療にある。

指のマヒでは、指全体の曲げ伸ばしはできても指を別々に動かすことが難しくなってしまう。一般的なリハビリでは、物品をつまんで放す動作を繰り返しながら、5本の指の回復を図る。患者は動かしたくない指が動いてしまう状況と闘いながら、目標の指の運動を試行錯誤の中で探し出し、さらにそれを繰り返す必要がある。

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