脳は体重の2%ほどの重さにもかかわらず、身体が消費するエネルギーの約2割を使っている。さらに脳の消費エネルギーは、脳が意識的な活動をしていないときに働くベースラインの活動に6~8割が使われている。この無意識的な活動にかかわるのが、「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」だ。
休日に、ぼーっと過ごして休んだつもりでも、なぜか疲れが取れない。読者の皆さんにも、そんな経験がおありだろう。それはDMNの過剰活動が続いているからだ。DMNの活動を抑制させる、つまり本当の意味で脳を休息させないと、休んだことにならないのである。
米国ではこの数年、マインドフルネスという言葉がよく聞かれる。マインドフルネスとは精神医学や心理学では「意図的に、今この瞬間に、判断することなく注意を向けること」と定義されるが、これは脳科学の立場では「科学的に脳を休ませる」ということである。
精神神経学が専門のジャドソン・ブリューアー准教授(米マサチューセッツ大)は、「DMNの主要部位の活動は瞑想によって抑制できる」と報告している。瞑想こそが正しい脳の休ませ方だ、ということが世界中で認識されてきている。
脳の疲れは瞑想で消える
次㌻以降で、①とにかく脳が疲れているとき、②気づくと考えごとをしているとき、③いろいろな考えが頭の中を駆け巡って考えがまとまらないときや思考のループ状態から脱したいとき、④怒りや衝動に流されそうなとき、⑤他人へのマイナス感情があるとき、⑥身体に違和感や痛みがあるとき、の6ケースで、脳の休ませ方を解説している。
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