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効率的な記憶術のために必要な7つのワザ 脳科学の仕組みを活用してグングン覚える

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篠原菊紀 諏訪東京理科大学教授

[ポイント1]
記憶には覚える、保持する、思い出す、の3段階ある。覚えるときは、思い出す段階まで終える。直後に作文などするとさらに効果的。

[ポイント2]
不安を取り除くと、創造性はよく働く。やる気を起こさせるには褒めるのが大事。自分で褒めてもよい。徹夜は記憶にマイナス。

 

しのはら・きくのり●東大教育卒、同大学院満期退学。専門は脳神経科学、応用健康科学。脳に関してわかりやすく解説することに定評がある。

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一般に人間の能力について、遺伝子の影響は大きい。たとえば、知能(IQ)の遺伝率は約80%、運動能力は80~90%、音楽能力は90%以上にもなる。こうしたことは一卵性・二卵性の双生児を調べた研究からわかっている。

ところが、記憶力に関しては遺伝率は30~55%ほどで、学業成績や外国語能力と同じくらいである。この数字は、遺伝や家庭環境に関係なく、本人の工夫や努力次第で何とでもなることを意味している。

記憶や情報を一時的にメモし、複雑な情報処理をスムーズに行う機能はワーキングメモリと呼ばれる。この機能によって、人の話や文字情報を脳に一時的にメモし、勉強をしたり、仕事をしたりすることができる。他人とコミュニケーションできるのもこのメモリのおかげだ。

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