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脳機能をモデル化して人工知能は進化し続ける 脳と数理学をつなぐ世界的権威、甘利氏に聞く

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[ポイント1]
心理学者ローゼンブラットの脳型学習機械「パーセプトロン」は成果なし(第1次ニューロブーム)。第1次人工知能ブームも失敗。

[ポイント2]
神経回路網に近づけたコンピュータは使いこなせず(第2次ニューロブーム)。第2次人工知能ブームは一定の成果もコスト高。

[ポイント3]
パーセプトロンを高度化したディープラーニング活用した第3次人工知能ブームが現在。将来は人間の意識や心の再現がテーマに。

 

今、人工知能(AI)がホットな話題となっている。だが人間の脳と人工知能の研究にはどのようなかかわりがあるのか、よくわかっていない人も多いはず。数理脳科学の立場から約半世紀にもわたって人工知能の研究と開発の歩みをつぶさに見てきた、理化学研究所脳科学総合研究センター特別顧問(元センター長)の甘利俊一氏に話を聞いた。

あまり・しゅんいち●1936年生まれ。東大工学部応用物理学科卒、同大学院修了。東大工学部教授、理化学研究所脳科学総合研究センターセンター長を歴任した。(撮影:風間仁一郎)

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──そもそも人工知能とは?

人間が行っている知的な営みを、機械によって実現しようとする試みのことです。ただし計算能力ではコンピュータが人間を圧倒しています。そこで多くの研究者は、推論、言語、ゲーム、画像や音声などの研究に取り組んできました。

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