海外メディアが報じたニケシュ 電撃退任は予期されていた?

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 最新
拡大
縮小

ソフトバンクグループで孫正義社長の「後継者の筆頭候補」と目されるニケシュ・アローラ副社長。同社の傘下にある米携帯電話大手スプリントの競合相手・独Tモバイルや検索エンジン世界大手の米グーグルといった国際的企業で要職を務めてきた彼は、ソフトバンクに迎え入れられるずっと以前から世界各国におけるメディアの関心を集めてきた。同氏が生活の拠点を置いた英国と米国の大手新聞を中心に、海外メディアがこれまで伝えてきた「ニケシュ像」を見てみよう。

拡大する
(撮影:尾形文繁)

特集「僕らのケータイ料金」の他の記事を読む

決算会見で孫社長がアローラ氏は後継者候補だと明言した直後の2015年5月15日、英フィナンシャル・タイムズ紙が「ニケシュ・アローラ:ソフトバンクの屈強な要人」と題した人物評を掲載。約1000語にわたる記事で、巨大な目のくまと彫りの深さが特徴的な似顔絵付きだった。同記事は「長年働いた社内の人間が上層部へと上り詰めることの多い国で、外国人が会社経営を行うことは試練となる」と指摘。一方で、インドで生まれ、わずか100ドルの資金を元手に渡米した経験を持つアローラ氏にとって「文化障壁は大きな問題にならないかもしれない」とも述べている。さらには同氏がいわゆる社内政治をも得意としていたのではないかとの見方を提示。グーグル在籍時に英ロンドンから米カリフォルニアへと転勤した際には、自身が統合したロンドンを拠点とする欧州部門を再び分割して後任者の権限を制限した、とする元同僚の証言を紹介している。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内